Vitamix

fun reportレポート

2022.07

「人は変われる」ということを
全身全霊で表現していきたい

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KAIRI(カイリ)さん

KAIRI(カイリ)さん

1988年生まれ。女性プロレスラー、タレント。2011年に女子プロレス団体「スターダム」に入団し、宝城カイリのリングネームで翌年デビュー。2017年よりアメリカのプロレス団体「WWE」でカイリ・セインの名で活躍。WWEメイ・ヤング・クラシックトーナメント優勝(2017年)、NXT女子王座チャンピオン(2018年)、WWE女子タッグチャンピオン(2019)などのタイトルを持つ。2020年に帰国し、現在はフリーランス選手として試合に出場するほか、フィットネスジム経営なども行う。

そのルックスからは想像できないダイナミックなパフォーマンスで、日本のみならず、海外のファンをも熱狂させてきた女子プロレス界のスーパースター、KAIRIさん。実はもともと“落ちこぼれ”で、人前に出るのも大の苦手だったと言います。3月の日本復帰試合も話題になったKAIRIさんの美と強さの秘密に迫りました。

そのルックスからは想像できないダイナミックなパフォーマンスで、日本のみならず、海外のファンをも熱狂させてきた女子プロレス界のスーパースター、KAIRIさん。
無縁だと思っていたプロレスとの衝撃的な出会い
無縁だと思っていたプロレスとの衝撃的な出会い無縁だと思っていたプロレスとの衝撃的な出会い

無縁だと思っていたプロレスとの衝撃的な出会い ―もともとプロレスや格闘技がお好きだったのですか?

いえ、プロレスの道に進んだのは本当に偶然です。プロレスはもちろん、格闘技全般見たこともやったこともなく自分とは無縁の世界だと思っていました。大学卒業後は普通に就職する予定で、就職活動をして内定ももらっていました。

―それがなぜ女子プロレス選手に!?

大学卒業前の時間があるときに、社会勉強のために趣味程度に舞台で演劇をしていたんです。もともと大勢の前で話すのが苦手で、それを克服したいと思って。あるとき、プロレスをテーマにした舞台に出演することになって、見よう見まねでプロレスラーの役を演じました。それを女子プロレス団体「スターダム」の社長が見ていて、「やってみないか」と声をかけてくださったんです。

―すぐに「やります!」とはならないですよね…?

はい。私は身長が155cmですし、プロレスなんて体が大きくて強くないと通用しない世界だと思っていたので、何度かお断りしました。でも、「一度試合を見においで」と誘っていただいて後楽園ホールに行ったら、自分が想像していた世界とは全く違いました。心を打たれたんです。

どんなに時間がかかっても自分に負けたくない
どんなに時間がかかっても自分に負けたくないどんなに時間がかかっても自分に負けたくない

どんなに時間がかかっても自分に負けたくない ―心を打たれたというのは?

喜怒哀楽もカッコ悪い部分も全部ありのままにさらけ出している姿を見て感動したんです。きゃしゃでかわいい女の子たちがなりふり構わずがむしゃらになって戦っていて。ダンスをしながら入場したり、華やかなマイクパフォーマンスがあったり、演劇の世界に似ているなと思う部分もあったし、もともとスポーツが好きだったので、飛び込みました。

―飛び込んでみていかがでしたか?

私は本当になかなか目が出ないタイプで、人より覚えが悪くて、みんながすぐできることに何倍も時間がかかるんです。ヨット選手時代はコースを逆走したり、プロレスでも頭から落ちてけがをしたり。不器用の塊なんです。後輩にもどんどん抜かれて「センスがない」「向いてない」「違う道を探したら」とよく言われていました。

―それがWWEでも活躍されて、世界中のファンを魅了するようになって。

粘り強さだけが取り柄というか、人と比べてというよりは、自分ができないことが悔しくて、あきらめるのが嫌なんです。みんなにダメだと言われて、できない言い訳ばかりして、それでやめたら後悔だけが残るだろうな、と。自分で自分を「ダメ人間」だと責めていたと思います。そのあたりが原動力になっているのかな。

アメリカのリング内外で見てきたトップの流儀
アメリカのリング内外で見てきたトップの流儀アメリカのリング内外で見てきたトップの流儀

アメリカのリング内外で見てきたトップの流儀 ―日本で約6年活躍した後、27歳でアメリカのWWEへ移籍されました。

当時、日本では選手会長でしたし、チャンピオンのタイトルも取ったんですけど、30歳までにもう1度何かにチャレンジしたくなったんです。現状に満足していてはいけない、殻を破っていかなくては…という危機感がありました。そんなときに声をかけてもらって。

―世界一のプロレス団体であるWWEで学んだことは?

一流とは、トップとは何かということです。それを知りたくてWWEに行ったところもあって。選手も会長もトップ中のトップの人たちは、技量だけでなく人柄も素晴らしいですね。とてもまじめでやさしく、見えない努力も相当していて、選手や周囲のスタッフからも絶大な信頼を寄せられていて、人を蹴落とすようなことは決してしない人ばかりでした。
私生活でつらいこと、苦しいことがあっても一切見せずに、自分を信じてリングに立って、10万人もの観客が入る会場で世界観を見せられるんです。入場する一瞬で世界を変えてしまうくらいのオーラがあって。プロレスは、自分自身、緊張、けがのリスク、人気や成績の変動など全てを乗り越えながら行う、究極の自己表現なんだな、と思いました。

―自分の中にも変化が?

自己プロデュースの大切さを改めて痛感しました。WWEは並外れた能力を持っている強者揃いの団体。その中で活躍していくためには、とにかく他人と自分を比べずに自分にしかない才能を見つけて、そこをとことん伸ばしていこうを考えるようになりました。

できない人の気持ちに寄り添えるジムに
できない人の気持ちに寄り添えるジムにできない人の気持ちに寄り添えるジムに

できない人の気持ちに寄り添えるジムに ―2022年1月には、神奈川県で24時間フィットネスジム「PARA-FIT24 湘南江の島駅店」も開業されました。

帰国後は何らかの形で社会貢献をしたいと考えていました。多くの人の役に立てるなら「健康」というコンセプトは絶対いいはずだし、自分のキャリアも生かせると思って、1年以上準備して開業しました。コンセプトは「Fun To Move(動くって、楽しい)」です。このあたりは大学のヨット部時代の合宿所があった思い出の地で、アメリカで拠点にしていたオーランドにも雰囲気が似ているんですよ。

―ジムには珍しく緑が多くて、シャンデリアや岩盤浴もあって。

リラックスできる空間にしたかったのと、女性が来やすいジムにしたかったんです。珍しいんですが、お客さまの約半分が女性なんですよ。

―選手としての経験は生かされていますか?

私はできないところからスタートした人間なので、できない人の気持ちや覚えが遅い人の気持ちがわかるのが強みだと思っています。何度やってもできない方がいても、「私もそうですよ!一緒にやりましょう!」と声をかけてあげられます。私が一番の不器用なので(笑)。

―みんなができるようになることがやりがいに?

はい。身体の調子がよくなるとメンタルも前向きになるんですよね。最初は身体のラインを隠す服装で笑顔も少なかったお客様が、数カ月後には「身体も心も軽くなりました!」とタンクトップ姿でキラキラした笑顔を見せてくださったときには、心からやりがいを感じました。私も日本やアメリカでジムにはずっと通っていたので、体を動かすことで気持ちが救われる気持ちはよくわかっていましたから。

Vitamixだからプロテインもおいしく飲める
Vitamixだからプロテインもおいしく飲めるVitamixだからプロテインもおいしく飲める

Vitamixだからプロテインもおいしく飲める ―Vitamixはジム併設のジュースバーで使っているそうですね。

Vitamixはずっと名前だけ知っていて、違うミキサーを使っていたのですが、ジュースバーを併設することになって使い始めました。プロテイン入りシェイクと完熟バナナジュースを作っています。湘南江の島駅のエキナカにあるので、観光客や地元の方にもご利用いただいています。

―Vitamixを使ってみてどうですか?

まず本当に早いし、氷もすごくなめらかになります。「これはすごいね」と言って自宅用に買ったジムのスタッフもいるんですよ。お手入れもじゃーっと回すだけで圧倒的にラクなので、お客さまが並んでしまうときも連続して作れて助かっています。

―今日紹介するプロテイン入りシェイクのポイントは?

プロテインは振ってシェイクしただけだとダマになることがよくあるのですが、Vitamixで作ると全然違います。クリーミーなデザートのようになるので、今まで飲みづらくて苦手だったという方もびっくりされるんですよ。食材が細かくなって消化もいいので、運動後にもぴったりです。

―いまはアイスを開発中だとか?

「VITAFOOD」の冷凍マンゴーや冷凍ブルーベリーを使って試作を重ねています。Vitamixで回すだけでなめらかに仕上がって、すっごくおいしかったですよ! 砂糖不使用で、100%フルーツだけを使ったアイスなので、「健康」というコンセプトにもすごく合うと思います。

筋力、スタミナ、美を意識してトレーニング
筋力、スタミナ、美を意識してトレーニング筋力、スタミナ、美を意識してトレーニング

筋力、スタミナ、美を意識してトレーニング ―ふだんはどんなトレーニングを?

毎日1~2時間、緩急をつけるインターバルトレーニングで、いろんなものを少しずつやっています。プロレスは激しい動きもあるけど、間もある。その間でいかに呼吸を整えて、次の動きですぐ全力を出せるかが大事なので、プロレスのテンポに合ったトレーニングです。筋肉だけ付いてもだめで、スタミナの持続や体が美しく見えることも意識しています。

―具体的には?

例えば、プロレスは人を持ち上げる動きが多いので、10kgのウエイトを持ち上げる運動を30秒やったら、30秒休んで、また30秒やって。次にローイングマシン(ボート漕ぎマシン)を10回全力で引いたら、少し休んで…という具合です。私の必殺技がコーナードロップから跳ぶ「ダイビング・エルボー・ドロップ」なので、5kgのウエイトベストを着てジャンプボックスから跳んでジャンプ力を鍛えたりもしています。緩急をつけたトレーニングで心拍数を少しずつ上げると脂肪が燃えやすくなるし、短時間でいいトレーニングができるんですよ。

自分を決めつけず「変われる」と信じること
自分を決めつけず「変われる」と信じること自分を決めつけず「変われる」と信じること

自分を決めつけず「変われる」と信じること ―食事面で気を付けていることは?

PFC(三大栄養素のたんぱく質(P=Protein)、脂質(F=Fat)、炭水化物(C=Carbohydrate)のバランスは考えています。たんぱく質は卵が好きで、Vitamixで作ったシェイクでプロテインも摂っています。見せるボディも意識しているので、試合前は鏡の前に立って「ここが足りないな」と全身をチェックしながら、それぞれの量を調整しています。

―逆にあまり食べないものは?

ポテトチップスなどのジャンクフードは食べません。おやつにはハイカカオのダークチョコレートやナッツを食べています。

―食事制限やトレーニングがつらいとき、励みになることは?

やっぱりお客さまの反応でしょうか。私が戦う姿を見て頑張ろうと思った、夢をあきらめていたけど挑戦しようと思った、といった言葉に力をもらっています。ぜひ試合を見に来てほしいですね。私が初めて見たとき衝撃を受けて感動したように、人生が変わると思いますよ。

―KAIRIさんのモットーは「人は変われる」だそうですね。

さんざんダメだと言われてきた自分でもここまでできたんだから、「みんなならきっと、もっとできるよ」と伝えたいです。自分の経験を通じてそのことを証明できたら。自分の可能性を決めつけず、周りからふたをされそうになっても、自身で外していけたらいいですよね。

渡米時は、大柄で迫力満点の外国人女性選手から「ティーンが紛れ込んできちゃったわ」という目で見られていたというKAIRIさん。悔し涙を流したことも多くありましたが、一流の人たちに姿勢を学び、粘り強くするべきことして、自分をオープンにさらけ出した結果、絶大な信頼を得るようになりました。それを支えたのは1冊のノート。ヨット選手時代からコーチのすすめで3年後、5年後に自分がどうなっていたいか書き綴っていたそうです。WWEからは「いつでも戻ってきて」と言われていて、いつかまたアメリカで試合したいとも。これからも、自分の夢を少しずつ自分で叶えていく姿をきっとみんなに見せてくれるはずです。

my recipe たんぱく質も手軽に素早く摂れる プロテイン入り
シェイク

プロテイン入りシェイク

【材料(1人分)】
ヨーグルト味のプロテイン34g、冷凍ストロベリー(VITAFOOD)4個、冷凍ブルーベリー(VITAFOOD)50g、バナナ(好みで)1本、アーモンドミルク200ml、ミックスナッツ(アーモンド、カシューナッツ、くるみなど)大さじ1~2


【作り方】
①全ての材料をバイタミックスに入れる。
②スムージーモード(またはダイヤル10)で50秒回す。